塾生から
「わかりやすい!」の声が
相次ぐ講師、
後藤 貴広
東京大学に入学して4年間アメフトに打ち込んだのち、わずか2〜3ヶ月の勉強で京都大学に合格した異色の経歴を持つ後藤先生。2018年から志信館で講師として働き出して以来、その解説のわかりやすさから、つねに質問の列ができるほど。そんな人気講師、後藤先生の、指導法のメソッドを聞きました。
パターン化の解き方は、
いずれ頭打ちになる
生徒に教えるうえで大切にしているのは、「今、生徒は何を考えているか?」を把握すること。問題を解いてもらったあとには、正解でも不正解でも、「どのように考えて答えを出したか?」を聞くようにしています。正解していても、答えにたどり着く道のりが間違っている場合もあるからです。実は、テストで成績の良い生徒であったとしても、深くは考えずパターンで当てはめて答えを出していることも多い。その状態のまま勉強を続けていると、難関国公立大の二次試験のような応用問題が出たとき、どうしていいのかわからずにつまずいてしまいます。

パターンで考えることは一見楽に見えますが、いずれ頭打ちになってしまうときがくる。長いスパンで考えると自分の限界値を決めることになってしまうんです。根幹を理解するのは難しいし、時間もかかります。けれど、根幹を押さえれば学力はどこまでも伸ばすことができると考えています。

こう思うようになったのは、大学での自身の経験からです。私は高校のころから、物理が好きでした。でも、大学の物理の授業で応用的な問題を学ぶ際に、全然ついていけなかったんです。そこで、自分が今までいかに法則を適当に理解していたか、根幹を理解できていなかったか思い知らされました。大学受験のためだけではなく、合格したあと、大学での学びのことも考えるとやはり根幹を理解することは大切だと感じますね。
どんな問題が来ても、
一人で突破できるように
「その問題の解き方を教える」だけでは、そこで終わり。塾生には未知の問題に出会ったとき一人で考えられる力をつけることを意識しています。「解き方を知らないからもう無理だ」で終わってしまうのではなく、わからないなりに自分で試行錯誤し、突破口を見つけることができれば、どんな難しい問題が出ても答えを導き出すことができるはずです。

たとえば、数学の文章題では生徒に「この数式は何を意味しているのか?」を日本語で言い換えてもらうようにしています。数学の文章題では、まず情報を整理することが重要。だからこそ数式をただの「数字の羅列」と捉えるのではなく、その意味を考える習慣をつけてもらえるようにしています。
また、公理や定義、定理を覚えるときも、そのまま使い方を丸暗記してしまうのではなく、しっかり理解したうえで使ってもらうようにしています。

2019年に、大阪大学で球についての問題が出題されました。ただ公式を丸暗記していただけでは解けない問題で、ほとんどの受験生がこの問題を落としていました。しかし蓋を開けてみれば「球とは何か」という定義さえわかっていれば、中学生でもわかる問題。このように、一つひとつの公式をただ覚えるだけでなく「これはどういう意味か」と考えることは重要なんです。
「できるわけがない・・・」を
「できるかも!」へ変える
基本を徹底的にやったうえで過去問を解くと、「基本を組み合わせることで正解にたどり着ける」と理解できるようになります。過去問のなかでも難問は除き、「当然にして解くべき問題」、「これができれば合格できる問題」を、とにかくたくさん解いてもらう。そうすると、「できるわけがない・・・」が「できるかも!」に変化していくのです。実は問題だけを見ると、国公立よりも私学の方が難しい場合が多いです。基本を徹底するだけで、国公立は受かります。もしかしたら多くの高校生は「難関国公立大学」という名前に高いハードルを感じているだけなのかもしれません。結局は基本、あるいは基本の組み合わせです。そのことを生徒に早い段階で気づかせてあげたいと思っています。
Profile

後藤 貴広(ごとう たかひろ)
東京大学中退・京都大学卒
学生時代はアメフトに打ち込み、
2018年から志信館で講師として働く。
担当教科は、数学・物理・化学・生物。
▲大学時代の後藤先生